師走浪人セブン
恵方巻き
2月3日は節分でした。
そんなわけで、梅田の阪急百貨店へ太巻きを買いに行った昨日の話を。
関西では、節分には縁起のよい方角に向かって太巻きを一本丸かじりするという習慣があります。
これを恵方巻きと呼ぶわけですが、
数年前から某コンビニチェーンが全国的にキャンペーンを展開しているので、
近畿圏以外でもご存知の方はいらっしゃることでしょう。
デパ地下と言えば食の宝庫。
しかも、その日に限っては洋食屋まで店先に恵方巻きを並べる始末。
買い物客でごった返す中、視界には常に数種類の恵方巻きが並び、どれを買うか決めるだけでも大変です。
枕には、こういう時でも全ての恵方巻きを確認してから選ぶという習性があり、
しかも物覚えが悪いものですから、結局、普段にも増して混雑する店内を三周もするはめに。

一応、選ぶに際して、

(1)寿司屋が作った
(2)海鮮巻きは邪道

という基準を設け、それに合致した太巻きを一本ずつ、三箇所で購入。
早速帰宅して食べ比べてみたところ、
ほとんど圧勝という形で『宝梅』の太巻きが一番の美味でございました。
まず何よりも酢飯がうまい。
味も食感も柔らかく、失礼ながらただの上巻きをこんなにうまいと思ったのは初めてです。
具は卵焼きや高野豆腐、かんぴょう、しいたけ、三つ葉と代わり映えしない面子ながらも、
その地味さの中に注がれた手間が光ります。
そのうまさといったら、食べ比べのために三本買ってきたというのに
いきなり一本まるまる食べてしまいそうなほどでした。

どうしてこんなにも酢飯がうまいのだろう?
その疑問は、次の日のお弁当にしようと残しておいた分を食べた時にわかりました。
酢飯というのは一度冷蔵してしまうと駄目になるみたいですね。
後になって考えてみると、確かに宝梅だけはその場で巻いてました。
パフォーマンスというだけではなく、このように実利的な理由もあったようです。
宣伝に力を注いでも中身で手を抜いたりはせず、
中身に集中するあまり宣伝をおろそかにするでもない。
見習いたいものです。